カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

夢幻浮世を祝え。最高値通過の夜、宴のあとも。

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歴史的転換点を過ぎ去ったマーケットの動向が騒がしいが一般人には関係がない。

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植物の彩りは天ぷらというか素揚げが適しているようだ。油取りの天かす。苦味の若草物語。青春は未熟だからこそほろ苦いどころかボロ苦くなる。互いが傷つけ合う傷を舐め合うこともしばしばだ。

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絵心の通じた画家の描写力を持つ作家は面白い。医学部を出たサックスマンや漫画家。最近では東大で数学を学んでいたピアニストが人気だ。表現は人生を賭けた作者の全存在によって実現する奇跡だとすれば生きることそれ自体が楽しい。優れた表現に浮かび上がる必然の時空をより多く楽しみたい。

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海から漁され包丁で整えられるこの魚の身。盛り合わせることの時間表現と空間劇。断面のドラマツルギー

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割烹の一汁三菜の焼き物へ。火入れは備長炭

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お椀の絶品。和牛ステーキがメインだがわかめと筍が誠にコラボする。焼きを入れてお椀に浮かべる。球場スタジアムの観戦ミニチュア。接戦であっても圧勝であっても構わない。

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結局このお食事に辿り着く全行程なのだ。白米白ご飯に今夜は鯛が煮込まれる。これから春にかけて鯛は勢いずく。

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和食のデザートを「水菓子」と言うのが風流でいい。フルーツを水菓子というのか。欧州料理ではデザートは次回への誘いという意味もあるらしいが日本料理の場合は一期一会の別れを意味する。