朝起きたら為替が記録的な円安になっていた。昨夜の日銀政策決定会合の結果と午後三時半から行われた植田日銀総裁の記者会見が円安を加速させた。「為替の動きと自分たちの政策会議は関係ない」という記者への応答が象徴的だ。その会議の直前に米国財務相イエレンおばさんが牽制発言した。「為替介入は許されない」趣旨。ドル円152円手前で連日、鈴木財務相や神田財務官らは口先介入を繰り返し遂には「オオカミ少年」は誰にも信用してもらえず狼の餌食になった。そんな円安促進だ。欧州タイムに一段高になり米国市場が始まるとストップを巻き込みながら投機筋の仕掛けもあって158円半ばまで。終値158円台に止まった。ヤルヤルがバレて沈黙だの無言だのと終始小手先その場しのぎの岸田文雄のような今の自民党政治をやってのけた。そして耳障りなのが「だから言わんこっちゃなかったわい」のこれまた自分有能他無能の言説を振りまく輩たちだ。自説無謬の傲慢さが非常に臭みを帯びる。政治的空白を延々とやった裏金問題も無関心無自覚無責任の極みの岸田文雄の責任は大きい。もう次の総裁選では引き摺り下ろされる自覚があるのか最後の放屁は特大級の最悪の悪臭でもって大多数の国民への意趣返しをまさに自分の放屁の異臭でもってリベンジしようするかのような話だ。さてどこまでもどこまでも自国通貨の毀損は続く。まだまだこれからだ。通貨危機に陥るのか。植田日銀総裁の記者会見を見ながらこの人物も結局は米国への忖度だけだったようだ。円安のメリットを活かそういう岸田文雄や鈴木大臣の常套句がレトリックなのはわかる。大多数の国民には絶対的不利な円安と一部の少数がボロ儲けする円安をあたかも両論併記して円安損害を相殺する言説を未だに繰り返す。自国植民地化それこそがグローバリズムの正体だ。国際競争力や生産性向上。誰が得するか。そして週明けも無言沈黙を貫くのか。政治が居直りを繰り返すのは安倍晋三からの悪弊だがそれを見事に継承する自民党政治の宿痾を誰が除去できるのか。もう誰も信用できない。サーキットブレーカーもないままに。