カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

雨の日曜雑感

 

小雨が降り続く。終日雨模様の悲しさ。侘しさ。苦しさ。

そこで今日はしっかり読書する。今もなお読みづける「万物の黎明」訳本ならではの翻訳文章が読みづらい。その生硬さその周りくどさ。翻訳家ではない社会学者の自己の専門領域へのアプローチが稚拙な翻訳力となっているのかもしれないが。それから画面の読書の苦労もある。サイズ小さすぎのスマホで読書の無駄に手間な徒労感。視力も思考力も限りなく凋落する。誠に透明に近いブルーな憂鬱さ。それでも常識を覆す様々な仕掛けが楽しい。しかもなぜそんな知的フレームに拘り続けたのかまでも考察する面白さ。

本書で展開される人類史の学的系譜への異議申し立てその具体的な反論攻勢が楽しい。前提がおかしいなら謙虚に訂正して研究し直せばいい。進化論的蒙昧が打破される。表現者の立論考察を取り巻く時代的社会的な政経状況の吟味考慮や先行世代からの概念に連なる連綿系譜のそれも。

朝方、突然の初期的花粉症アレルギー症状が出てアレルギーロックをお初に服用した。それでなんか怠い。なんか面倒くさい。