カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

2018-09-21から1日間の記事一覧

記憶の音楽は鳴らない。

強烈なノスタルジーは喚起されない。おかしい。音は響き渡らない。 ある作家が記憶は個人の脳内だけではなく、場所にもある、とか言うから、そんなものかな、とか思ってやって来た。 この場所で彼は青春の日々を過ごした。音楽に没頭したあの日々。この石垣…

あの都知事はどこらあたりにいるのかな?

都庁ビルだ。大江戸線「都庁前」を下車して地上へ。新宿中央公園から望む。 あの都知事はどこらあたりにいるのかな。

いろいろなカフェがあればいい

たまには本格的なカフェでおいしい珈琲を味わいたい。オリジナルブレンドがだいたい400円くらい。 先週は「喋ってはいけない本を読める」カフェに行った。翌日、緊張したのか腹部が筋肉痛になった。読書もただ座って静かに読むだけではなく。疲労する。驚き…

やはりノスタルジーは心の憩いだ

都会に生活していると、ふと自分の原風景を思い出す。幼少より遊んだかの山かの地。 作家宮本輝は今や文壇の重鎮だけど、芥川賞選考委員の筆頭的存在だけど。この作家の小説作法に異を唱える作家もいるけど、私は好きだ。村上春樹と同世代の物語作家として古…

LAPHROAIGを味わう。

スコットランド、アイラ島のシングルモルトだ。LAPHROAIG。 英国のチャールズ皇太子が愛飲する。この蒸留所を日本のサントリーが買収した。その関係で国産の山崎や白州などにもその製法や精神が漲る。 ピートの泥炭が醸す、まるで学校の保健室特有の消毒液の…

潮汁を味わう。

鱸の潮汁だ。情熱大陸というTBSの番組に出演した鳴門の漁師、村公一氏から送られた鱸だ。築地よりも早く、丁寧に神経締め。サッカー中田も体験した漁師の極意。 まるでお椀に大海が蘇る。自由闊達な鱸が泳ぐ。イメージは先行する。味の感覚は猛スピードだ。 …

気持ちよく。肝ちよく。

会席料理の粋、お造りだ。割烹でもそうだけど、刺身が一等の流儀である。 鳴門から今夕、到着したばかりの鱸が割かれた。生の肝や胃袋までも供される。一緒に彩り豊かな鯛もある。愛でたい目で鯛。その肝が湯煎されて頂上我が物顔だ。 そう言えば、我らが安…