カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

責任回避を巡って。

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もう随分前からテレビを観なくなった。また視聴者が去るような忌避されるような出来事が起きた。ドラマの脚本をめぐって原作者の漫画家が契約を反故されたと訴えて自分で脚本を最終話を含む二話を書いた。外された脚本家はインスタで縷々文句を書いた。それに反論する形でブログやxにポストしたが思わぬ反響で削除して行方不明になり自殺してしまう。今ネットでは「誰の責任」かを巡ってヒートしている。こうなるとメディアは自己批判できない。組織防衛に専念する。情報を商売にしているくせにである。発端を作った脚本家はネットから逃げた。ドラマ制作では脚本家がオリジナルを書けばいい。漫画や小説を実写化しなくても。しかし出版社は自分の商品を拡販したい。一体誰のものなのか。ここで商業主義の落とし穴が見えてくる。陥穽。酷な話だが絶大なる精神力で乗り越えてほしかった。疲弊しないよう日々気をつけて欲しかった。テレビドラマの脚本家は視聴率を稼がなければならない。

今や人気絶大なミステリー作家の湊かなえは脚本家志望だった。しかし作家へ転進した。「脚本は本当に楽なんです」そう述べた。しかも原作のある脚本は尚更だろう。それでも数字が全てのテレビ番組だ。原作を超えるオリジナルの映像ワールドを作るための脚本を書いたのか。数字が全て。

そうなると原作をただ乗りした効率生産性のいいやり方がますます増える。漫画家はそんなドラマになんか絶対いやだ。

まだ連載中の作品だった。描けなくなったのではないか。それでも堂々と描き上げて欲しかった。

どんな漫画だったんだろうか。