カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

11.25を巡る雑感

1970.11.25は水曜日。作家の三島由紀夫早稲田大学生森田必勝が自決した日。この日を巡るそれぞれの人々の記録を収めた一冊を読んだが題名を失念。記憶力大丈夫かしら。最近めっきり。別に気にせず気楽に安楽に安易に。

丸刈り坂本龍一が遺体の安置されていた牛込署へ駆けつけて右翼少年と間違えられたりタクシー運転手のバイトをしていた北野武が丁度三島たちの車が走った外苑東通りを走っていた。

三島由紀夫はフジテレビの職員の女性に色紙を所望されて「人生は夢のまた夢」と揮毫した。

秀吉の辞世の句「露と落ち 露と消えにし 我が身かな なにわのことも 夢のまた夢」

パクったわけでもなさそうだけど。

読書体験は自分の人生の知的優良な時間と空間だからインパクトのある傑作に出会えたなら言う事なしの重大な事件になる。

近頃クマに襲われて殺される人間が多い。自然界の弱肉強食。人間も餌食になる。吉村昭羆嵐」を想起する事態だ。破獄を読んだり戦艦武蔵を読んだり。関東大震災を読んだり。吉村昭の記憶は鮮明だ。

伊集院静が逝去した。流儀シリーズを読んで感銘した。夏目雅子について綴られたシーン。出会いから別れ。文芸作品へと昇華させた哀切の物語。仙台に家を建て東京に来ると駿台山の上ホテルに常宿。テレビの鼎談で武豊石橋貴明と語り合う。「ボクらの時代」

酒飲まないんですか?今飲んだらベロベロだよ。鼎談終わって「天麩羅食べにいきますか」と彼らを誘うシーン。このホテルも休館になる。