ビールの季節が到来。泡、バブル。誠に束の間の恋の如く儚くも切ない。
つゆと落ち
つゆと消えにしわが身かな
なにわのことは
ゆめのまたゆめ
秀吉の辞世の句だけど、
三島由紀夫が生前、フジテレビの社員に所望されて色紙を書いた。
人生はゆめのまたゆめ
これから憲法改正の国民投票の政治的プログラムが稼働する。改憲サイドの連中がさまざま言説を無尽蔵の資金を使って大々的に流布するのだけど、かの三島由紀夫の目指した憲法改正と自民党の憲法草案とは違う。自衛隊に蹶起を促し無視されて自決したとはいっても。慎太郎氏も岸系列も三島は「蛇蝎のごとく」嫌った。
だけど、三島を彼らは利用したがる。なぜか。自決したからだろう。
「売れる本がいい本だ」という人物がどうして、三島の目指した理想を理解出来るのか。商売人を蛇蝎の如く嫌っていた三島だ。
人生はゆめのまたゆめ
政治も文学も言説の時空は夢そのものだ。
このビールの泡もゆめのまたゆめだ。