カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

土曜の雑感

昨夜の巨人広島戦。巨人が勝った。今夜はどうなるか。明日はきっと広島が勝つような気がする。快晴だ。ロングな社会科学の本はじっくりのんびり読めばいい。「万物の黎明」は面白い。でも読書はいろいろ多様な分野を漁りたい。初めての氷室冴子の小説を読んでいる。「海がきこえる」ライトでポップ。まるで松本隆の詩の世界。誰でも経験する17歳の夏。高校二年の夏休み。たしかに事情があって高校進学しなかったできなかった高一でさっさとやめちゃった希少な連中はどーでもいい。ありふれて高校生の青春の入り口思春期真っ只中の夏休みが思うに「青春の原点」だと思う。ポールマッカートニーも後輩ミュージシャンに「十七歳の心を見失うな」と忠告している。春夏秋冬やはり夏がメインだ。太陽の季節。だからこそ。儀礼やセレモニーが人間にとってとても大切なイベントだからこそ。恋愛事件も憧れも片思いもいろいろ。村上春樹の第一作「風の歌を聴け」もメインは夏休みの帰省中に起きるいろいろなこと。ラジオのMCもジェイズバーも。美味しそうなビール。アルコールとエロはやはりまだ早いのがジュブナイルなんだろうか。作品世界の表現性は恋愛がメインだ。タイタニックターミネーターのキャメロン監督は世界一の映画監督だけど「恋愛」を描く。初期恋愛。幼き初物。早過ぎる性?純愛や熱愛。狂った果実。情熱や熱狂をあまり叫ばなくなった。叫んでいるのは誰だろうか。死ぬこと以外はかすり傷なわけない。重傷や重体がかすり傷なわけがない。半生記が全然反省的でなくてエゴ全開なのが胡散臭くて嫌いだ。今だけ金だけ自分だけ。三橋さんの平蔵話が面白い。原口議員と日銀総裁の質疑も面白い。なぜ解除した?時期が来たから。そうね質問して答える。でもだいたいが 循環論法ね。

 

 

快晴の鳩たち。

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快晴。ハルウララ?昨日の雨の日に作家の古井由吉氏の東大講演「翻訳と創作」をネットで視聴した、続いて安冨歩氏の講演も見た。論語老子の「道とは」という刺激的なテーマだった。非常に楽しく愉快だった。さすが安冨氏の語りは最高だと思った。

古井氏は東大文学部独文を卒業して語学教師のかたわら翻訳の仕事をした。安冨氏は京大卒業後住友銀行に入行そして東大教授になった。古井氏は翻訳をやめて小説を書いた。安冨氏は男をやめて女装した。満州国の研究してその後中国文化を攻めた。孔子老子。古井氏は小説の

書き癖を治すために読み癖を矯正しようとたくさんの「詩」を読んだ。じっくり詩境を膨らませた。音律と意味。音律と論理。言葉が聞こえるようになった。小説作品は受信機であり音なき言葉を聞く。安冨氏は東大知識人の独特な話法を研究した。そして政治家山本太郎に共感して令和一揆に参加した。馬を引き連れ演説した。

 

雑感

国賓待遇で訪米中の岸田総理。またもや米国への凄まじき配慮を行うのかな。米国駐日大使の発言もそうだがとにかく米国への対応が全てと言うことなのかも知れない。

埴谷雄高「死霊3」が凄まじいことになってきた。延々とのんびり読書中だ。読書好きの方にはピンチョンやボラーニョやドフトエフスキーらの長編小説もいいけど日本の作家の長編もいい。大西巨人神聖喜劇」も埴谷同様に超オススメね。

桜終わりと雑感。

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桜が散っていた。桜吹雪のような降雪のようなチラチラ。曇天の鈍さ。鉛色とうす桜色。花弁の同心求心に吸い寄せられそうなデザインの収斂。

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「今日で終わりね」

車椅子の介護老婆の呟き。「人生も終わりね」と通奏低音の無常の響と交わる。

あるがままなすがまま。成り行きを愉しみたい。

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ある投資家の著作に英語学習の大切さを力説しながら自分が受けた国語教育を批判していた。小林秀雄をこき下ろしていた。文芸批評の最高峰の文章をどこまで理解しての話かふと疑問に思った。自分の現代国語の記憶で言ってもみな興味深かったし楽しかった記憶しかない。

母校の東大で講演後に「文学不要論について」聞かれた小説家の古井由吉氏の解答が興味深かった。それは不要と言う論点と必要という論点の価値判断が優れて文学理解であるという話。文学は文芸批評も含めてすごく大切だ。

余生を社会に貢献したいと数百億の利益を獲得した投資家の話から思うには英語同等にそれ以上に母国語の文芸イメージがないと社会に貢献することもままならない。なので小林秀雄ぐらいきちんと読んでおこうと思わなければいけない。

さてその道の達人がそれ以外のこともすごいかというとそうではない。自分の専門外には謙虚な誠実さが必要だ。

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日曜のカレー

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スパイス病み付き。桜もそろそろ。植物の喝采は一瞬だ。開花よりも散り際の美学が日本の伝統にも息づく。所作の生業。

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スタンダードに回帰するスパイスチキンカレー。

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カレーたまごの相貌を凝視する。

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そしてトマト風味のペンネを摘む。

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店内にはマスターの趣向でJAZZが流れる。シンプルなリフレインのこの曲をアップルiPhoneのsiriが教えてくれた。「WAY BACK HOME」

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しばらく食事制限しょう。

 

花見と焼き鳥

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ようやく満開の爛漫桜。薄曇りの薄ピンク。

神田川の桜並木も歯抜けの寂寥が否めない。行政の剪定が度を越して伐採の過度だ。昨今のベンチを巡る顛末もそうだし責任回避の先回りが官僚マインドの一般勘定なのだろう。
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午後の花見酒を決め込もうと。
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鶏豆腐。煮込みね。三洲屋を思い出しながら。
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焼き鳥盛り合わせ。全て大山鶏を備長炭で焼き上げる。
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うまい。焼き鳥は庶民パフォーマンスの頂点であるべきね。高い酒と合わせて高額なのは本末転倒だ。
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当然おかわり二杯目となる。ハイボールも美味しいな。
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午後2時スタート。わいわいがやがや。家族連れ複数で大声笑い声。これまた楽し。
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この桜並木も伐採されて桜祭りも消え去った。

金曜の夜こそカレー

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さて金曜の夜こそカレーを食べたい。まずは赤ワインで祝う。

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今週から新たなバージョンのスパイスカレーが登場した。筍とアサリの特別カレーとなっている。

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そして我がイコンのカレーたまご。

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ペンネのパスタを追加する。

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アペロールで〆る。イタリアの話で盛り上がった。

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女子7割の素敵なお店。

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やっと桜も満開。艶やかに金曜の夜を彩る。気分も上々だ。

 

 

今夜も米国ドラマをたのしもう。

今夜もNetflix米国ドラマ「ビリオンズ」を観る。最近大好きだった韓国ドラマも随分ご無沙汰だ。日本ドラマはもっとご無沙汰になってしまった。

10億富豪を巡る物語「ビリオンズ」最高!出演俳優は誰一人全然知らないけどとにかく心理サスペンスとヘッジファンドのグリードさと闘う連邦検事たちのあの手この手。米国の超金持ちの金銭哲学と正義を守るために司法取引を繰り返す。寝返り裏切りもてんこ盛り。こんな連中の米国と日本って対等に渡り合えるのかとふと在任史上最長だった外務大臣で今の総理大臣を日々観察しながら暗澹たる暗雲に飲み込まれそうな気分に陥っちゃう。

桜咲きティコパンへ。

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パンドミをゲットする。高級食パンの店が閉店ラッシュ。テイクアウト店も閉店相次ぐ。そんな時勢であるながらもこのティコパンは凄い。火曜と日曜の限定ながらパンドミを求めてやまないピープルが行列をつくる。

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パンドミ2袋とカレーパンにあんぱんを購入した。パンドミでサンドイッチを作ったり楽しき工夫もなされている。発酵系バターが凄くあう。エシレは高いけどカルピスバターがベストだ。カレーパンとあんぱんも楽しみ。クリームパンは売り切れていた。

杉花粉が過ぎたのだがヒノキ花粉も侮れず目が痒かったりするね。人間のアレルギ反応だ。サプリメントも怖いが人間の免疫力をアップすることが一番大事だろう。

「パンとビール」は紀元前3000年くらいにエジプトが発祥だ。古のイマージュ。体調体重が整えばまた美味いビールと美味しいパンをもっともっとたくさん食べたい。

 

春の囲い

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花見シーズン到来の昨今だけど行政的物理排除の一例を垣間見る。一人のおじさんが酔っ払って居座っていたベンチが包囲された。

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桜が咲く時分のかなり前からこうなってしまった。早くバリケードを解除して貰いたいな。

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こんな見せしめはよくない。でもおじさんはまたやってくるだろう。

月曜日はおそば。

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春のお蕎麦は桜色?時給1300円のスタッフさん。今や飲食店は人不足だ。研修中の札をつけたおばさまが初々しく働かれていた。四月一日のこの日は新入社員の溢れる日でもある。

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この桜色せいろを見てください。鮮やかで心踊る。

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さて肝心の穴子天ぷらはどうかな。

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日曜の新宿とカレー

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いきなり30度近く気温上昇して桜もびっくり。僕らもびっくり。そうだ新宿の街へいこう。エポ?ひょうきん族のエンディングの曲が凄くよかった記憶もある。エポ?「ダウンタウンへ繰り出そうぉ〜」フレーズのリフレイン。

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センベロの聖地なのかな。不思議な出会いもあるらしい。ブラジルからやって来た青年が日本人と出会って更なる旅の醍醐味を覚知する物語。ここは敗戦直後からの日本の歴史の縮図がある。歴史の原点。そうなの?

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そして我らが80年代の栄光と追憶は正午からのバラエティのロケーション。笑っていいとも!タモリ司会の世界記録番組。フジテレビ関係者に聞いた話では一回のギャラが何百万だったそう。タモリは凄いタレントだ。彼の弟子はいない。赤塚不二夫の作品の一つらしい。

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さて高温気温と人混みでやられた。日曜の新宿はUNIQLOやmont-bellそしてDAISO500円はALTA一階ね。ここおすすめ!

さて戻ってきてカレーだね。

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チキンスパイスカレー。カレーマニアの方は食べなかったのかな。えびよりこっちですよ。

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そして我が「カレーたまご」のイコン!

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特別にパスタも〆でいただく。大満足だね。

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日曜の早めの時間帯だった。すぐ満席になってワンオペのマスターシリアスに多忙のようね。

 

春の祝宴

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人間の義侠。任侠とハードボイルド。そしてワンダーランド。春樹の書いたフィクションが年譜的作家の時系列のブレークスルーであった文学概要をパラダイムシフトする。

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前菜の酸味。滑りの味わい。旬を見極める味覚の鋭敏さ。皿の小宇宙をパースペクティブに味わうには創造的主体の積極果敢なアプローチを要する。イメージ喚起のトリガーを動員せよ。

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鳴門の鯔ぼら。へそ。不可思議な発見と味覚体験。肉質が種を越境する。根源の食経験。辺見庸「もの食う人びと」の感興を思い出す。知の冒険を根底から支える食の冒険。旅人の配信の中身はほぼ全て食体験だ。何を食べたかどう味わったか。説明も解説も全てそのトピックに収斂される。旅することは生きながらえる瞬間瞬間の感動なのだ。何を食べたか。その世界さまざまな場所での記憶は全ての原点になる。

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お椀の宇宙観を体感できるシーン。出汁のマグマが溶け込んだ永遠原理。まさに「三体」が描きたかったコンテンツが含有されている。文学の感動も実は味覚の感動に及ばない。なぜならば何百何千読まなくても味わえる世界なのだ。それは生きとし生けるもの生々世々の記憶になるからだ。知的レベルと五感総動員のレベルはレイヤーが違いすぎる。

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何故お造りが精髄なのか。リアルだけでは語りつくせぬ生命の脈動の再現があるからだ。死んだ魚の生身を料理は模擬的再現性の物語を孕む。ナラティブの誕生だ。

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会席料理の割烹の作法の時間軸。鯔の焼き。レモンは広島ではなく八丈島。柔らかい糖度のある酸味の妙味。

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利守酒造の赤磐雄町。雄町ファンには堪らない。

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ボラ鍋のお裾分け。多謝。もみじ醤油のからみ。

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蕗味噌。これだけで雄町を楽しめる。

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水菓子。

フルーツでしめる。