カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

芸能人同士の結婚と「書きあぐねる人」など。

堂本剛百田夏菜子が結婚した。歳の差結婚だが。ももたさん。ひゃくたさんではない。

保坂和志「書きあぐねている人のための小説入門」を何回目かの再読スタート。多くの作家たちが本書を参照して「芥川賞」をゲットする。作家の書く小説入門は珍しい。かの村上春樹も書いていないし宮本輝も書いていない。団塊の世代の重鎮たちはそんな他人に小説を説くほど暇ではない。石原慎太郎もかいてないし伊集院静氏もない。文学賞の選考委員を務めた作家たちは「小説入門」を書かないわけではない。島田雅彦は書いているけどね。その点保坂和志は懇切丁寧に書いてくれたわけだ。巻末には「連絡ください」とまで「書きあぐねている人」に愛のお手を差し伸べている。しかし実際に「作品」を送った小説家には「送ってきても読まない」と掲示板に晒してしまった。掲示板を運営していた作家の友人も送ってきた男を批判した。まぁいいじゃない。小説って読んでなんぼだから。暇がない作家なんかに送ってもしょうがないんだよね。でも「書きあぐねている人」なら本書はすごく勇気づけられる。小説書いて儲けてやろうというひとはどうかしらね。異世界ノベルとか書いている人はあんまり参考にならないだろうね。エンタメ小説もそうかも。物語はいらない邪魔だというスタンスの珍しい作家である保坂和志なのだから。あと猫が大嫌いな人もあんまし読んでいてあれかもしれない。やたら猫が出てくる。というより猫を書く作家なのが保坂和志なのだから。