カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

みんなもらおう〇〇賞をば。

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快晴。風強い。花粉わんさか?やはり雨よりは曇りよりも晴天がいい。青天の霹靂もなくハレーションもない。

何度も読み返している保坂和志「書きあぐねて〜小説入門」を今読んでいる。翻訳文をずっとしこしこ読んできて時には日本人の作家の文章を読み返すのもいいだろうと。最近多いのが欧米の学者が書いたベストセラー本を日本人の学者が翻訳するパターンだ。本当なら原書をダイレクトに翻訳本などではなく読んでしまえばいい。まぁちょっと休憩気分転換だ。

作者の保坂が言うには新しい創造性のある小説を書くにはどうすればいいか。物語のストーリーが面白い小説だけが「面白さ」ではないと力説する。どんな小説が面白いんだろうか。作者は最初の一行から最後の一行までずーっと面白い小説って言うのだが。実際誰が書いたどんな題名の小説なのか。不明だ。文章も木を見て森を見ないというより森を見て木を見ないどっちもどっちの。それでも鳥瞰するしマクロもミクロも。どっちでもいい。

さて真面目ばかりじゃ疲れる。気になるのは「賞」の歴史だ。授ける人選ぶ人。もらう人。渡す側に権威があって褒章だから褒めちゃうわけで。やたら賞を欲しがる。日本は「賞」が多い。みなすごい人ばかりだ。あげる人もすごい。あとランキングが大好きだ。ありふれた中間層でいたい。目立ちたがりたくない。

少し前に「下流」が流行った。「勝ち組負け組」よりも「下流」の方が早かった。時期的な部分と世の中が蒙昧しちゃって下流の方でのんびりしたい連中が増えた。モーレツの反対のぐーたらでもないが。

今は上流上級の特権事象に多くの国民は怒る。選ばれし特別な人。そもそも生まれた時からもう決まっていた人たと。

〇〇賞を授かってもいい人。栄誉を讃えるに値する人。