カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

開高健の闇三部作を読んだ。

開高健「漂えど沈まず」闇三部作の電子版を読了した。今頃になって開高健の傑作を読んだ。きっかけはNHK特集「井伏鱒二の世界〜荻窪風土記から〜」1983作に井伏の屋敷に開高健がやってきたやつを見てからいろいろと。いろんな作家が「輝ける闇」がいいという。しかも「夏の闇」は開高健の最高傑作だという。モデルがいて佐々木千世という38歳で交通事故で亡くなった文学研究者だったという。濃厚な官能描写が面白い。自然と一体化した人間描写が面白い。「花終わる闇」が巻末の解説では失敗作というけど未完で終わったことと繰り返しが作家の衰退だというのだが。面白かったからどうでもいい。読んだ人間の感想はいろいろあるだろう。