カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

今読んでいるのは『売女の人殺し』ロベルト.ボラーニョ著。

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スペイン料理のレストランのカウンター。

 

祝杯の祝祭には素敵な居心地のいい時空がよい。マツリゴトの政と祭。まだ連呼絶叫の物乞い大音声はないけど。懇親の交流会も花盛り。支援応援。集票も相対論。衆愚も愚民もレッツゴー。

 

今読んでいるのは『売女の人殺し』ロベルト.ボラーニョ著。短編小説集だ。丁度、表題の「売女の人殺し」を読んだ。恐ろしい小説だ。娼婦が若いダンサーを連れ込んで意識を奪い硬い椅子に全裸にして縛る。拘束される前に性交したみたいだ。そして呪詛を延々と。一方通行の通話。行為の最中に散々、逃走のモラトリアムな言説を吐いたのに、気がつかなかったとかの、言い訳をいいながら、最後は青年を抹殺する。自己都合な身勝手殺人だ。不条理な因果無視の一方性。世に言う世俗の暴力だ。拘束して抹殺する。油断させて性行為を行い抹殺する。非対称性の恣意性だ。

 

ハモンセラーノの削ぎたての生ハム。旨味が溶け出す。

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