2017.8.9
朝は快晴、気温も36℃を超えてこの夏最高気温だったのに。夕刻の今はいきなりのゲリラ豪雨。すぐ止んで蝉がミンミン鳴き出した。また降っている。
藤原新也「大鮃」に触発されてリアルスケッチ風に「鱸」を思案している。オークニーの大海で巨大な鮃の「大鮃」を釣る物語が如何にして日本近海なら何処にでもいる鱸だったのか。名字もありふれて佐藤、田中そして..鈴木さん?何て。
しかし鯛や鮃同様に季節旬な鱸は今が一番美味しい。大鮃は不味い。鱸は日本料理の高級魚である。
SNSでツイターやフェイスブック、最近はインスタグラムが盛んだけどブログもまだまだ盛んだ。食レポのブログを読むのが楽しい。毎日、いろんなレストランへ行って飲み食いして「食べログ」へ書き込んでいる連中も多い。
はぁちゅうや有名ブロガーと称する連中も別にグルメというわけじゃないけど日記備忘録のように書き記している。毎日更新するリズムに「今日はどこでなにを食べたか」のトピックスは親和が強い。
今月の始めに渋谷で学生時代からの友人と会食した。その日は雨が降った。新潟から東京に出張したついでに渋谷にやって来た。「予約困難な人気店」だ。高太郎である。
その店は月一で通っている。メンチカツとポテサラが売りだ。初めて来た友人に是非食べて貰おうと頼んだ。
「ソースありますか?」 「もう味がついてますので」
メンチが出て来た。スライスされたレモンがあるだけだった。
ポテサラが出た。
「玉子を崩して召し上がってください」
友人はまるで野球部に入った新入生のようにグランドを入念にならすが如くポテサラを更地にしていった。半熟のスモークされたゆでたまごはポテトと混ざって粉々だった。
喰いたら無い感じだったから追加にジャンボシューマイを頼んだ。
「醤油ありますか?」
友人は雨の渋谷を堪能できただろう。
「うまい」思わず呟く「釜玉バターうどん」である。