今書いているノベルは「鱸(スズキ)」という題名なんだけど、藤原新也という作家というか写真家というかエッセイストというかマルチな創作活動をしているお方の小説「大鮃(おひょう)」を読んで閃いたんだけど。
よく行くイタリアンのシェフにその小説の話をしたら
「よく食べましたよ。賄いで」
「美味しいかった?」
「全然おいしくないです。大きいだけの魚ですね」
なるほど。藤原氏も「大物釣り」を通じて自己を取り戻す話を小説に書いたけど、味とか美味しさではなかったのね。大鮃って、美味しくない。食べた事無いけど。
なら美味しい魚の話が面白い。鮪や鯛は有り触れている。思いついたのが「鱸」だった。鳴門の漁師村公一氏の鱸だった。食べた事あるけど。全然、美味しい!
よくお邪魔する会席料理の岸由で「鳴門の鱸」を戴いている。村さんの鱸だけど。村氏とも渋谷のお店のカウンターの隣でいろいろ話をしたこともある。坊主頭のレスラーのような大男だけど、面白い楽しい人物だった。
その村さんにサッカーの中田が漁師になったCM第三弾が動画更新なのだが...。
まぁ待ってみますか。