カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

徒然尾道.1

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尾道と言えば「朱華園」の中華そば、である。こんなに行列があっても店内はシンプル。女将とお姉さんが仕切っていた。お姉さんはとにかく凛々しいというか格好いい。何故か。テキパキ。これだね。しかも前払い。会計を陣取るのは女将さんか。風格がある。金と引き換えにプラの札が投げ渡される。その小気味のいい仕草ときたら。

「大盛りできますか?」

「やってない」即答の歯切れよさ。

「それじゃチャシュー麺下さい」

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店の入口にある。行列しながら眺めて撮影した。檀一雄檀ふみの親父さん。

 

生憎その日は雨が降っていた。山陽本線普通列車尾道駅まで来た。駅舎が改装中でクレーンが近くまで迫っている。改装前の赤い屋根がとても素敵だった。駅の目の前は海だ。尾道水道。

その昔、ホリエモン衆議院選挙に立候補して駅前で第一声を放った。海を背に背水の陣でも気取ったのかなかなかよかったけど。向島にその昔渡ったことがある。真夏で何もしなかった。内海の穏やかな大きな川か湖かという錯覚すら覚える。港町だ。しかも急斜面の山腹が横たわる。その尾根に坂道が張り巡らされる。だから尾道

古寺が多い。有名なのは千光寺。ロープウエーがある。

 

やはりこの坂道を登ろう。