カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

プレイヴな雛祭り

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時節を祝う。プレ前夜まえの昼下がり。まさに昼呑みの宴。さて、花豆をわさび菜牛蒡の前菜。酸の爽快さ。宴の序曲はイントロや前座や幕開けの勝鬨の慶賀なり。宴の始まりの妙味。

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弥生すし。えびが踊る。そら豆が舞う。煮しめの風味が彷徨う。記憶も表記しきれぬイメージの祭典。喜びと楽しみ。JAZZの巨匠ハービー・ハッコックがハーバードの学生に「創造の源泉」を語った。

「その場所はカヌーでは行けてもタクシーでは行けない」

創造の未踏の遥か向こうへ。創造的主体の飽くなき鍛錬なのかそれとも。

弥生すし。鮮やかな色彩さえる味覚のあれこれ。いろいろあるけどやはり米ですよ。お米のご飯しかもお寿司の酢飯ですよ。🍤いいね。

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銀鱈の焼き。強肴。嬉しさと喜びが溢れる。こんがりね焼け目もじゅわり。

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復興の銘酒。能登珠洲の宗玄。雄町。能登杜氏の記録映画「一献の系譜」を思い出す。坂口杜氏の記憶。「自分の前の杜氏は師匠の真似をして蔵をダメにした。自分の酒を醸す」

自分の酒を造る。

「夢やな」

創造の厳しき因果律。師匠の真似ばかりでは衰退の一途。師匠の教えから渾身のオリジナルを自分の中から醸し出す。厳粛な一献となった。