カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

日本酒と徳利。

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カウンターに唐津焼の徳利。岡晋吾作。大好きな造形。色彩といいい手の感触。陶器は手で触る。触感の極意。

 

能登の名酒を織りなす宗玄。「一献の系譜」という能登杜氏ドキュメンタリー映画がある。監督は石井かほり氏。その圧巻の最終章を飾ったのはこの「宗玄」だ。はせしょうきち、のぐちなおひこ。両巨匠から学んだ坂口幸夫杜氏、今は息子に継承中だ。

 

酒米が雄町だ。山田錦ではなく、八反錦でもなく、雄町とは。いつもの宗玄の風味味わいではなかった不思議。どうして。

陶器はみなそうだけど。中身はどうでもいい筈が無い。名酒が収まる妙。井伏鱒二の名訳にもあるように。さよならだけが人生だ。花に嵐の例えもある、とかの。

 

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