待望のクラフトビールが届いた。8.15の今日である。クロネコヤマト宅急便のクール便だ。そりゃもういきなりの適温状態である。お盆休みの戦没者追悼の日である。このビールで哀悼するしかあるまい。24本入のケースから何本か冷蔵庫に入れた。全ては入らない。
むかしよく通った酒屋の店主から聞いた話。
鳳凰美田のゴールドフェニックス(純米大吟醸)を毎年二本買ってくれるお客がいて「わたしの正月はフェニックス二本を飲んで終わります」
酒を飲まない健康賛美のひとにはわからないだろう。たばこを吸わない禁煙家にもわからない。不健康ながらこの嗜好品が至高品であり人生を輝かす必需品となっている人間の物語だ。
祭りに酒が必需なのはそんな酩酊の不健全な逸脱が実はニッチな芸術への突破となりうるからだろうか。