カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

ノスタルジーの連絡船を思い出しながら。尾道の海を想う。

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尾道の海岸通り。ウッドデッキが素敵だ。対岸の向島。連絡船の乗り場がすぐ脇にある。五月の終わり頃。中華そばを食べて、海辺でアップルのパワーブックを起動させた。海と陸の鬩ぎあい。日常から飛び出して小さな旅に出た。そのまた小さな旅だ。メタフィクションの様な旅の中の旅。海を眺める。

 

島に橋が架かって便利になる一方で採算等の諸問題が幸か不幸か船舶の利便に頼ることにもなって。海は船で行き来する方が、いい。

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以前、脱獄した男がこの向島に潜伏し、夜陰に乗じてこの海を泳いで渡った。逃亡犯が交錯する内海の隠微さ。

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