カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

災禍の年なのか。長編小説に長編ドラマ。

今度は通り魔だ。

二十代の女が刺した。山手線の車内での凶行だ。無差別殺人を狙った。四人刺して重傷三名。怖い話だ。

縁起担ぎの新年の裏切り。一年の計は元旦にあり。本当にそうだろうか。終わりよければすべてよしじゃないのか。瞬間瞬間をしか生きられない。験担ぎが外れても気にすることはない。

今読んでいる埴谷雄高「死霊2」はとにかくしんどいほどに面白い。形而上学小説らしいが。首狩夫や夢魔のドフトエフスキーを彷彿させる長広舌の延々。しかも風景描写も尚更長くて緻密でしんどいしんどい。ふぅ。休憩しながら気分転換しながらしこしこ読み進める。今年もたくさんの長編小説を読んでいく。

今夜もNetflixで「ブラックリスト」の続きを視聴する。多分、今まで観たドラマの中で一番面白い。正義と暴力の表裏一体。米国の銃社会の幻影が独特のリアリズムで浮かび上がる。登場人物のほとんどが殺人殺戮を繰り返す。結社の冷酷無比の謀略。病疫とワクチン。アクションのスケールの異次元さ。スパイ。米国社会をどこまで描いているののかわからないが。韓国ドラマや日本のドラマにはない迫力がある。もうそこには戻れないかもしれない。