ポルチーニ茸のシーズン到来かな。松茸が本番ならポルちゃんだって本番そのもの。
凄腕シェフの厨房にポルちゃんの凄まじい匂いが立つ。
熱が加速する匂いも凄まじく拡散する。
皿にパスタが流れ落ちる。
シンプルなポルチーニパスタさ。円やかで滋味深く。心の祝い。インスピレーションが美味しく刺激される。
料理の摩訶不思議なプロセスを思う。食と死と性の『性食考』を読みながらしばし美味しさの魅力を考える。
ポルチーニが採取され空輸され、イタリアンレストランの厨房でパスタ料理となる。
私の五臓六腑に沁み渡る。消化され私の味覚を愛でる。私の感覚は感動する。
その挙げ句の消化がこのノベルへ昇華したわけだね。