カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

分り易さと「空白と謎」は別なんだよね。しっかり比喩を磨かないとね。

 

ノベル。私小説ではないけど、自分の体験したことや縁した人たちを題材にして僕の場合は、あのときこうだったけど..こうなっていたらいいな、願望のような希望のようなセンチメントが出て来る。楽しいことを想像したい。楽しかった、こうしたらもっと良かったそんな願望や希望や祈りのような珠玉のストーリー..。

 

善き物語って希望や愛や友情や達成感や様々な肯定性があるけど。しかも悪もスパイスとしてリアリズムをもって存在する。対立状況や闘争状態から物語は変化する。読んで読み終わって、全てが変わる。

 

如如として来るストーリーたち。ノベルを書いていると思ってもみなかった人物がやって来ることがあるけど。彼らは自分の物語を持ってやって来る。

 

あとから読み返してきちんと話の展開や流れに一貫性や統一性がある。凄く不思議だよね。しかも愛おしいほど素晴らしい。自分を褒めてあげてもいい感じ。でもこれは作者である僕が書いたというより..物語が自動的に動いた結果なのかも知れない。この発見がノベルを書く最大の歓びかもしれない。

 

最近、友人の大学教授から我がノベルの添削を貰った。無料ノベルに対する厳しきコメントがあった。

 

「自分勝手に書き殴ってはだめだ。読者をしっかり想定せよ」

 

肝もに銘じたいけど..。叙述と描写の違いもあるけど..。

 

分り易さと「空白と謎」は別なんだよね。しっかり比喩を磨かないとね。