カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

あの頃の波瑠。

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 なぜ五月を多くの人が愛すのか。単に気候がいいとかだけではなくて、人間の感覚が鋭敏になるからだろう。夏に向かう助走のような序章のようなわくわく小踊る感じ。

 魯山人も語る桜の見所は満開ではなく、二三分咲き、その成長の余白、ピークの手前。山登りもそうだが頂上には「その先き」がない。桜の満開にも「その先きの咲き」がない。多分、予感や期待感が作用する。

 

波瑠。素敵な女優だ。もっと色気を出してもいい。三分咲きのあの頃。透明感を研ぎすます。