カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

2024.12.19の日乗メモ

今朝未明のFOMCでは追加利下げのペースダウンで思惑が外れて日米の株価が下落した。

小雪が舞う朝には読売グループの総帥渡邉恒雄氏の逝去が報じられた。死因は肺炎。病院で亡くなった。生前は読売新聞の自分の主筆の部屋で執筆しながら逝くことを宣言した。死ぬまで現役を誓った。現役引退は不可能だった。まるでフーバー長官や天皇陛下やどこかの国王のように。既存のマスメディアに与えた功罪は計り知れない。政界フィクサーでもあった。

今日は日銀政策決定会合の最終日。利上げせず現状維持によってドル円は155円半ば。15時半からの植田日銀総裁の記者会見から欧州タイムそして米国タイムで更なる上昇となりそうだ。トランプ大統領の就任式が来月の20日。そこを目処にどこまであがるか。今現在、財務省は減税阻止で為替には関心がないのかもね。どことなく愛嬌を醸す財務大臣はひょっとこ似のメガネ。パパは財務大臣。がんばれ。保身万歳。

最近胸焼けね。中山美穂をヒロインに竹中直人が映画監督主演の「東京日和」のワンシーンが心に残った中野区のバー「日登美」のマスターは映画で描かれた夕陽をカクテルに再現した。知己のミポリンに捧げたそうだ。カクテル「東京日和」。金箔が残光よろしくグラスに揺らめく。夕焼けと胸焼け。ミポリンの離婚騒動の時、バーにやって来た美人の正体は週刊誌の女性記者だった。彼女は客たちを魅惑した。マスターを慕ったミポリンは辻との結婚式でカクテルサービスをマスターに依頼した。東京の父とミポリンそして文春美人記者。

ダンディなマスター。ダジャレが得意でカクテルの話が面白い。もちろんカクテルはすごい。

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パンドミ求めてティコパンへ行く。久々行列に並んだ。中村文則氏「列」は読んでないけど。山形の銘酒「洌」は純米大吟醸ながら清沢冽の洌なわけで。『暗黒日記』は洌氏の個人日記だけど普遍的なジャーナリズムだ。その昔学生時代にマスコミ論就中ジャーナリズム論を学んだのだけど言論の自由と現代史が主要なテーマだ。清沢冽は言論弾圧に遭遇し発禁の憂き目にあった。そこでそろそろ終わる筈の戦争のその後を睨んで日々世相世事をピックアップしながら論評を記した。戦争が終わる前に亡くなったのだけど。戦後ずーっと生きたナベツネさんとはこれまた違う生き様だ。組織の中の言論と個人の言論の相違もあるだろう。大衆迎合を忌避した二人のジャーナリストを想うとき今の言論時空はネットも含めて様々なバイアスが濃厚に個々の認知を歪めている。

列の後ろには韓国人が並んでいた。ハングルと日本語を織り交ぜて女性と喋っていた。プードルの小型犬を連れていた。

あぁパンドミ。最初の女性がかなり買い込んでいるようだ。なかなか店から出てこない。焦るよね。目の前で売り切れちゃったらさ。もう菓子パンはほとんど残っていない。あんぱんもクリームパンもチョコロールもない。かろうじてカレーパンがあった。

年末年始の営業を店主に尋ねると「年明けの営業は機械の入れ替えで来月半ばになります。年内は晦日までやります」とのこと。

誠に貴重なパンドミだ。まさにパンドミ決戦‼️