カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

誰が納得するのか。

 村上春樹ねじまき鳥クロニクル」を楽しく読書している。もしかしたら本作が村上春樹の最高傑作なのかもしれない。それくらい面白い。作中において綿谷と岡田がパソコン通信する。ネット時代の今からすれば時代遅れのなんとも悲哀が感じられてしまうシーンだ。それはピンチョンが「ブリーディングエッヂ」で描いたネットシーンがやはり時代遅れのチグハグと似ていて。書いている時点では作者の先取り感があったのかもしれないが。虚構の世界では悲しい現実なのだ。今最先端でも小説の中では陳腐の必然が起きる。小説の普遍的な存在性があるからだ。

 

 まぁこの際自民党の絶対多数を打ち砕いて対話路線に引きずる方がいいだろう。極論今のままではどんな法案も可決できる。連立のチェックアンドバランスも儚い。最初は反対異論を言うけど妥結の飴玉で満足して賛成するのだから。それで勝利宣言までする烏滸がましさ。自民党が絶対多数だからこそ今まで対話を避けることができた。官僚もやりやすかった。

 議論の無駄。議論の不毛。ならば全て独裁でいいのか。国民は一部の政治屋のいいなりでいいのか。役人たちの自由でいいのか。

 日本を軍事大国にしたいという。今のままではダメだという。憲法を蔑ろにして売国ばかりやってきた。ウクライナに何十兆。日本の被災者になぜかねがいかない。前の総理大臣は外国人から勲章を貰った。「お疲れ様でした〜」凄いことだな。

 あるジャーナリストの評論家が日本人を「劣等民族」だとこき下ろした。浮かれた忖度や過剰な依存しかない連中は喚く。でもそんな連中を養分として生業の糧にする連中は寄り添う。ネットコンサル。ネットコメンテーター。それで年収億超えだ。無責任な戯言を言う。

見ないことね。