台風が接近中だ。雨が降ったり止んだり。目まぐるしい。もやっと湿気を含んだ熱風。低気圧の影響なのか倦怠感がある。
今日は「ダンス・ダンス・ダンス」を少し読む。北海道から不思議な少女と東京に戻ってきてコールガールと戯れてそのあと彼女は殺されて刑事に過酷な尋問を受けた。少女の父の助けもあって釈放された。俳優の五反田くんを守ったかっこいい僕だった。ハワイに出かけた僕とユキ。ビーチに寝転んでリラックス。頻繁にドライブに出かける。まるで後年の「ドライブマイカー」の前触れのような自己予言的小説だ。音楽のいろいろな曲名が羅列されて今では一つずつ検索して聴くこともできるが発売当時ではそれはなかなかの難儀さを持つ。音楽にさほど興味のない読者は飛ばして読むしかない。何となくクリスタル?
メイを殺したのは誰か。キキは一体何者なのか?ミステリー要素たっぷりで面白い。ビーチボーイズを敷衍した小説のあれこれも楽しい。音楽と小説。音楽を聴くこと。文章を読むこと。今では村上春樹はFMラジオで月一回番組を担当している。その経験が新たなノベルを小説を勢いづかせることができればそれはまた面白い。次なる長編小説はあと何年後かな。