『ドーパミン中毒』アンナ・レンブケ著。新書版ながら誠に興味深く読んだ。依存症の問題は大リーガーを巻き込んだ一平氏のギャンブル問題とビジネスとしての最高戦略にまでのし上がる現実問題と知らず知らずにドツボにはまる日常生活の至る所に罠が張り巡らされておりまんまとやられる。しかも依存症の顛末で刑務所生活までしてしまうひとたちの語りが自叙的物語を楽しむどころか耐性を欠く肯定的な触れ合いとなって社会的にも認知され遂には..。具体的な処方が簡潔に記載されていて何回でも見直せる。精神科医として何マンもの症例と向きあった作者渾身の著述に圧倒される。快楽には依存性がある。どう向き合うか。まずは。