ノベルの為に島を歩いた。歩きながら出会い頭の事件に遭遇するかも知れない。殺人事件に巻き込まれるかも知れない。この島にドクターヘリが来るかも知れない。そのヘリに先輩が乗っているかも知れない。救命活動が始まる。そしてこのボクは..。
今にも雨が降って来そうだ。
海岸を歩く。島の外縁に沿って。
海藻の匂いが濃い。
島の売店へ行く。いろいろな追憶が交わされる。初めて出会う人と語り合う。そのささやかなひとときが多層的に物語の細部の断片を紡ぐ。
疲労感をビールで癒しながら、追憶が島の海藻の匂いと絡み合う。この島の塩で作るクラフトビールだ。地産地消の典型的な代物だ。