大盛況の演奏会を終えて。ノスタルジーと追憶で胸いっぱい。音楽とともに人生は深まる。哲学も文学も音楽の力で花開く。
宴のあとも宴しかない。
これまたプレミアムなビールだ。誠に味わい深い。音楽の余韻が鼓膜や網膜に感動のベールを覆う。
市井に生きる、一般の方々の決して著名でも有名でもまして、売名でもマーケッティングの愚にも堕さない聡明な音楽演奏家の方々の音楽の宴のあと、だからこそ。
聴覚と視覚が感動で覆われたならば、その余韻をも飲み干す噛み砕く味覚総動員のあの手この手。
こんな脂ぎった生ハムもないわけだけど。イベリコの削ぎたての味わい。美味の体感と音感音律のセンチメントは「第七感界」を描いた尾崎翠の嚆矢的功績に資するにしても。センチメントを喚起させるイメージの喝采を味わってこそ。