多分、読書好きや本好きの人は外れない読書がしたいよね。って誰でもそうだけど。
年間100冊、毎日読んでも365冊。ボクも半年で200冊読んだ事あるけど、大した事ないなぁって、言えないけど。
「何かいい本教えてください」って聞かれたら、そりゃぁ自分がいままでに読んだ中で一番良かった、感動した本を教えてあげたいよね。
例えばトーマス.マン「魔の山」やトマス.ピンチョン「V.」や「重力の虹」や「ヴァインランド」など。やっぱり「2666」ボラーニョなんだよね。
僕にとっていい本はノベルを猛烈に書きたくなる読了感が横溢する本なんだね。別に人生で賢く生きたいとか、ホリエモンのように、とか最近、作家になったはあちゅうさんとか、イケハヤとかのような、じゃ全然なくて。
この本「2666」を教えてくれたのは初台で会話禁止のカフェを営む主人の「読書日記」だった。彼との交流は一方的ネット交流なのだが。
「ピダハン―― 「言語本能」を超える文化と世界観」という本の書評を熱く書いていた人..だったのだが。この本も凄い本だよね。言語を持たない民族と宣教師が出会って..背教どころか棄教しちゃったわけで..。
さて、彼は独特の文体で冗長なのか言い回しが凄く晦渋なのだけど凄くリズムがいい。かなりの読書家でもあっていろいろその読書日記で教えてもらえる。「民のいない神」とか「すべての見えない光」とか。傑作だし自分の読書の方向性を揺さぶる素晴らしい知的体験だったわけで。
そんな店主のカフェって凄い。単なるおしゃべりのコミュニティではない読書と思索ができる孤独なカフェってあるんだな。fuzkueって。