カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

魯山人を樹木希林と語るNHK番組を観た。

 

魯山人樹木希林と語るNHK番組を観た。何故、樹木希林魯山人を語っていたのか知らないけど。人選ミスな気もした。アラタもまだMCやっていたのね。これまた人選ミスなのでは..。思ったけど。

 

北大路魯山人人間国宝を2回断った美食家にして芸術家であったらしいけど。何回も結婚しては離婚を繰り返した、艶福家でもあったらしい。一回二回の不倫なんぞものともしなかった筈だね。PTAや教育委員会なんかも屁と思わなかっただろうね。型破りの天才だった。漫画「美味しんぼ」のモデルになっているけど。あの漫画原作者はオーストラリア在住で日本の原発事故の漫画企画を書いて原発派の人たちに睨まれちゃったけど。

 

日本酒の会で知り合ったK氏は酒器の盃やぐい呑みを蒐集している。

 

「お持ちの器の中で一番高いのは何でか?」
魯山人ぐい呑みで100万です」

 

氏はやはり魯山人が最高だという。魯山人の途轍もない美意識に圧倒されるという。

 

魯山人のテレビ番組を観ながら「料理王国」などの著作を思い出した。余りにも傲慢不遜だったが故に正当な評価が残らなかったのかな。あの東京電力の産みの親である、松永安左エ門も弟子だった。電力の鬼と言われ、米寿の祝いは、池田勇人内閣総理大臣だけを呼び、何もない、電力中央研究所本部の屋上で行った、という。茶室に生けた花を師の魯山人に庭に投げ捨てられた。

 

でも魯山人と同時期に活躍した川喜多半泥子は銀行頭取の激務の合間に「芸は余技なり」と喰うためでも権勢に媚びるためでもない、作陶を打ち立てたよね。一切、作品は売らなかった。その直弟子は坪島土平であるけどね。