カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

「暗幕のゲルニカ」を読んでいる。

 

梅雨はまだ明けないのか。そう思うほどの晴れの高温だけど、NHKのラジオの気象情報はイメージ的にシリアスな報じ方だと思う。災害報道ってそんなもんなのかな。NHKニュースは北朝鮮のミサイル発射報道や大雨や地震といった報道が最優先のようね。当たり前だけど。でも梅雨は明けるのかしら。明けなくてもいいとは思わないけど。報道機関のお墨付きが欲しい。

今「暗幕のゲルニカ」を読んでいる。面白い。原田マハ。面白い名前だけど。実兄の小説は読んだ事はないけど。彼女の小説も初めて読んでいるのだけど。パブロ.ピカソゲルニカ」にまつわる虚実が興味深い。アートの力で平和という観点も何だか理想的で高邁だ。同じくナチスに対抗したチャップリンは名作「独裁者」を作った。ナチス.ヒチラーを風刺した。徹底的な政治的なプロパガンダ映画だ。政治性があるから名作足り得る。チャップリンは挑戦した。初めて音声が入った。しかも最後のシーンは命懸けの名演説である。ナチス.ヒトラーの本質つまり独裁者の本質を暴いた。このナチズムの研究こそが民主主義の研究でもある。

日本も「ゲルニカ」を中国重慶で行った。戦略爆撃である。米軍は日本全土に「ゲルニカ」を行った。二発の原爆が霞むほどの空襲である。「ゲルニカ」も「独裁者」も戦争の抑止にも歯止めにもならなかった。片方の暴力の賛美に加担さえした。「正義」の戦争へ。

また夏がやって来る。戦争への反省。過ちは二度と繰り返しません。