カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

音楽の宴そのあとも宴しかない。

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大盛況の演奏会を終えて。ノスタルジーと追憶で胸いっぱい。音楽とともに人生は深まる。哲学も文学も音楽の力で花開く。

 

宴のあとも宴しかない。

 

これまたプレミアムなビールだ。誠に味わい深い。音楽の余韻が鼓膜や網膜に感動のベールを覆う。

市井に生きる、一般の方々の決して著名でも有名でもまして、売名でもマーケッティングの愚にも堕さない聡明な音楽演奏家の方々の音楽の宴のあと、だからこそ。

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聴覚と視覚が感動で覆われたならば、その余韻をも飲み干す噛み砕く味覚総動員のあの手この手。

 

こんな脂ぎった生ハムもないわけだけど。イベリコの削ぎたての味わい。美味の体感と音感音律のセンチメントは「第七感界」を描いた尾崎翠の嚆矢的功績に資するにしても。センチメントを喚起させるイメージの喝采を味わってこそ。

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演奏会前の腹ごしらえ。

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中野駅ホーム。電車待ち。

 

荻窪についた。演奏会前の腹ごしらえ。開演午後7時。まだ一時間は余裕がある。

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激安店だね。すべて369円。まるで回転寿しの明朗会計。

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吉野家餃子の王将に挟まれて店内はこんな感じ。超穴場ってことね。

安くて美味しくて空いている。有り難や有り難や。

美味いけど、高くて予約困難って当たり前過ぎて有り難みないよね。

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この生ビールに感服脱帽。注ぎ方とビールの管理が凄いんだね。少量だけど。

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これも369円。ミートソースのスパゲッティ。少量だけど。おいしい。

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当然、おかわり。美味くゴクゴク。少量だけど。369円。

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鶏の唐揚げ。ビールとの相性は抜群だ。揚げたて!レモンをしっかり絞って岩塩も。

熱々さ。369円。下手なバルよりやすいもん。

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三たび生ビールを。

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あの頃の波瑠。

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 なぜ五月を多くの人が愛すのか。単に気候がいいとかだけではなくて、人間の感覚が鋭敏になるからだろう。夏に向かう助走のような序章のようなわくわく小踊る感じ。

 魯山人も語る桜の見所は満開ではなく、二三分咲き、その成長の余白、ピークの手前。山登りもそうだが頂上には「その先き」がない。桜の満開にも「その先きの咲き」がない。多分、予感や期待感が作用する。

 

波瑠。素敵な女優だ。もっと色気を出してもいい。三分咲きのあの頃。透明感を研ぎすます。

ほろ酔いがいい。

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最近、日本酒やクラフトビールって流行っているのかな。

 

以前にくらべてめっきりアルコールに弱くなった。お店に行った翌朝は何となく体調も良く無い。家で飲むのも減った。

 

でもやっぱり酒を飲むのは好きだ。深酔いせず、ほろ酔いがいい。

 

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落日の斜陽。

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夕呑みの刹那。レストランから斜陽がざわめく。美酒を煽る。まだ明るい。突如のご来光だ。燦然たる落日の残像。大衆の原像。日の光。日の本。その栄光を見詰め返す。

 

雨が降っていた。雨の平成、雨の令和。今日は朝から頗る快晴だ。風も光も本物の五月だ。

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ノスタルジーのっち。

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 大本 彩乃(おおもと あやの、1988年9月20日 - )Perfumeの一番素敵な女子が中学時代にレッスンを受けたと言うファンの間では「聖地」らしい。きったかなつ。このレッスン所は福山の市街地の伏見町にある。

 その福山駅前再開発が南口と北口と同時進行する。世間を騒がせた森友問題の近畿財務局のかつての責任者だった人物が市長だ。駅前再開発に着手する。

 もともと福山通運の親会社が保有する「ニューキャッスルホテル」など様々に駅周辺にホテルがある。ダイエーもSOGOも撤退した。天満屋は頑張っている。市街地のドーナッツ現象が著しい。公共機関の交通網は衰退し誰もがマイカーで移動する。無料駐車場を完備する郊外の巨大商業施設に群がる。

 撤退したデパートの跡地に大手住宅不動産会社がマンションとホテルを造る。これは南口。北口は福山城天守閣に面しているのだが。JRに市有地をバーターして凄い複合施設を造るらしい。これは福山市が提携して行う。市有地を巡る利権が蠢く。別に不正でもなんでもないが。従来の地域は排除されるだろう。エキナカで儲けるJRの手法だ。

 その昔、世界遺産を目指していた鞆の浦を埋め合ってようとした市長がいた。福山市民競馬の跡地にはこれまた巨大な遊戯施設が建設予定だ。芦田川の河川敷を立体的に利用するという。大雨で昨年も氾濫の危機があった。人口40万の地方都市だけど公共の施設が多い。文化都市として頑張って欲しい。

 地方でも令和が始まった。福山の令に和む。f:id:coolmactatuki:20190501174550j:plain

 

「君が代」吹く。

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 ラーメンに味玉が乗る。この気分のいい風景は普遍だね。地鶏の産んだ卵で半熟そしてチャーシューと一緒に漬込む。玉子の黄身が君なのね。

 遂に明日、今上天皇陛下は退位される。

 今日、サックスで「君が代」を吹いた。様々な思いが去来する。

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 悲しいけれど義務教育や高校で国歌を斉唱しなかった。だから学ばなかった。自分で学べばよかった。親に教えてもらえばよかった。

 あの頃の広島県の教育は何だったのか。小学校も中学校も高校さえも先生たちは、組合運動として一致団結して僕たちの授業をストライキした。たしかに「自習」と黒板の大きく書かれた文字をみながら遊んだ。 

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平成おわりの雑感

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 いよいよ新しい歴史へ入る。この10連休は意外に静かだ。道路にも車両が少ない。走行音も聞こえない。

 米国を訪問中の我らが安倍総理と米国大統領との間でかなり親密な話し合いがあったらしい。忖度や追従を越えたもうあらん限りの渾身の献身をやり終えたのかも知れない。農産物を差し出したとかの公共放送の報じる事実は表現に忖度があるにしてもかなり話が国益だの国際競争力だのを一気に阻害するのかも知れない。

 関税だの通商政策ではなくて「米国車」も「米国農産物」も日本で売れないのは商品的価値そのものに帰結する。トランプが買え買えと言っても令和されない。命令に和めない。誰の命令が最優先なのか。我らが安倍総理でもなければトランプでもない。

 老人大国になっていく斜陽の日本は人口減も深刻だ。東京でも加速度的に老人社会になって行く。金持ちの老人は全てを蕩尽してあの世へ。華麗な遺産はどう継承されていくのか。

 久々に丸激を見た。知識人の話がつまらない。説教くさいのもだめだ。以前は楽しく宮台真司の薄ら笑いをその長い話を拝聴していたのだが。神保氏のチョッキも格好よく見えたのだが。ゲストの茂木健一郎の話も「生き甲斐」とか全部はポジショントークに聞こえた。「言行一致」なのかな。三島の武士道なのかなぁ。最後は自決なのかな。

茂木も宮台も長生きするなぁ。さんざん喋って語って。

 

まぁうどんを食べて平成を終えたい。

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初なる鱸のお造りを喰らう。

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鳴門の海からやって来た今シーズン初なる鱸すずき。こうしてお造りになった。

 

鮮度抜群。産直の極み。巷で流行る熟成とかと違ってやはり鮮度こそ、命である。弾力満点。抗う命の最終章。命のリレー。

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鳴門の漁師村公一氏の鱸を喰おう!

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 今シーズンお初の鱸すずき。今夕、鳴門の海から届いた。村公一氏の鱸だ。有名な漁師。

 

 惚れ惚れし過ぎでちょっとピンぼけ。でも活き〆の極意。必殺仕事人だね。

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 このエロチックなまでの仕上がり。その素材。そのマテリアルの時間と空間そのイマジネーション。全ての創作造形は時間的空間的諸条件その諸状況が重要だ。措定も止揚も罷り通る。素材こそ事実性の権化だ。

 確かに理想も空想も全てそう。学者だの作家だの知識人だの噴飯もいいとこの無責任な言説だらけ。生命を賭した現実はない。功利の保守の私利私欲の保身至上のあれこれ。久々丸激を視聴。宮台某、茂木某のあの臭みたっぷりの言説は全く嫌みがあった。

 全ての価値はエロスに還流還元される。人間の根源的な存在的価値を規定するからだ。欲望の本源が全てエロスから発する。侮る事勿れ。

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宴たけなわだからこそ人生は楽しい。

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 来客を待つ座敷。宴の前は予感と緊張そして高まる期待。

 

 三島由紀夫政治小説『宴のあと』を巡って国内初のプライバシー侵害の裁判があった。

 三島は実際の事件や実在人物を題材にすることが多かった。言わずと知れた『金閣寺』や往年のホリエモンとオーバーラップする金融会社社長がモデルの『青の時代』、京大生の殺人事件から『幸福な機械』など。

 他にも横溝正史の『八墓村』は津山事件や『悪魔が来りて笛を吹く』は帝銀堂事件もそうだけど。

 小説の言説の文学的有効性はリアリティ獲得が至上命題だ。ならば作者の作為を越えた現実に取材するのはなかなかの戦略だと思う。

 私小説という作者自らを主人公にした狭隘な日常生活から真のリアリズムを抽出する試みも日本文化の伝統芸の如き様相すら呈す。書き手自らが自己の内面を掘り下げる事実が文面や文体に迫力を増す。

 

 宴は最中こそ楽しさの極み。宴たけなわだからこそ人生は楽しい。

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