カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

友人が「物語論」を薦めてくれたので橋本陽介の「物語論 基礎と応用」を読んでいる。

 

 

友人が「物語論」を薦めてくれたので橋本陽介の「物語論 基礎と応用」を読んでいる。構造主義的な物語の設計図的分析よりも「如何に面白い物語を創作できるか」が関心あるよね。

 

やれ主人公は欠陥や問題を与えろ。その問題解決が物語となる。

やれ三幕形式でやれ。「問題出現、格闘、解決」そのシークエンスを広げろ。

やっぱり貴種流離かなぁ。冒険譚かな。

でもどうして魔界転生が流行るのか。ゲームの影響かな。

 

誰だって面白い物語を書きたい。宮本輝村上春樹や「物語」を主体に小説を執筆する作家もいれば物語は不要とばかりにノンプロットで即興演奏のようにアドリブというよりインプロヴィゼーションのフリージャズみたいに無意識を動員して書く保坂和志磯崎憲一郎のような作風もあるけど。

 

でもジャズが流行らないのは即興性にメロディがでないからだよね。雑音のような高音域やパッセージを極限まで高速にしても、音階練習のようでつまらない。楽器の美しい音色を堪能出来る、まるで歌うように演奏する方がいい。

 

ドラマや映画そして小説。物語は人間と共にある。