カレーたまごの日記

小説やノベル、文芸について書きます。

SOME MONEYの効用。

 

映画の「ニューシネマパラダイス」と「バベットの晩餐会」が好きなのだが。アカデミー賞で外国賞を受賞したけど。

 

この二つの映画では予期せぬ大金が物語を激変させる。焼けた「シネマパラダイス」が「ニューシネマパラダイス」として復活する資金であったり、バベットが村人に自分の渾身の料理を持て成す食材の資金になったり。

 

映画と料理。文化の骨幹的本質性だけど。僻村の人々に祝福あれ、とばかりに。

 

ニューシネマパラダイス」は音楽もいいよね。映像に音楽を添える。その音楽が映像をそのストーリーを劇的にメロディアスに喚起する。

 

戦場のメリークリスマス」に出演依頼があった坂本龍一は「音楽やらしてもらえるなら」と承諾した言うけど。

 

大島渚のキャスティングは成功したのかな。極限状況での性愛がテーマだったらしいけど。「愛のコリーダ」「御法度」など。「センメリ」も男だらけの男祭り。

 

チャップリンが「人生に必要な三つ。それは愛と希望とサムマネー」と「ライムライト」で語らせてるけど。サムマネーは実に重要だよね。

 

扇谷正造も書いた。「幾ばくかのお金」は大事だ。チャップリンが言うように。雑誌の連載コラムで読んだけど。幾ばくかであって沢山とか仰山ではない。竹中平蔵は「だからお金が大切なんです」って言うけど。チャップリンを引用して金儲けを煽ったけど。

 

サトウサンペイという漫画家は扇谷に「サムマネー」の話を聞いて「それなら脱サラして漫画家になろう」と決意したらしい。サトウ氏には「サムマネー」があった。

 

宝くじとか当たると人生は変わるのかな。